8月に種をまいたあつみかぶ。芽が出てからの生長スピードはものすごく、子ども達も日々の変化に驚きながらお世話をしていました。自分がまいたかぶがどんどん大きくなり、収穫を今か今かと楽しみにしていました。そして、待ちに待った収穫です!!自分がまいた場所をしっかり覚えているところ、さすがです!大きいサイズのかぶは力が必要でしたが、一人ずつスポッと引っ張り、収穫するたびに「おぉぉ!!」「すごいね~!」「これが一番大きいかな?」「私のはこんな形だよ。」「がんばれ~!」「やった~!」と、大歓声でした。今年は畑で育てたからか昨年よりも大きいかぶがたくさんありました!収穫してみると、虫が食べた跡や根っこが長いものやひげのようにいっぱいついているものなど様々あり、友だちと比べ合っていました。根っこのにおいをかぐとあつみかぶのにおいが!!葉っぱやかぶ、根っこなどいろいろな場所のにおいをかいでみましたが、根っこが一番かぶのにおいがしました。そして、葉っぱがチクチクしていて、よく見ると、白いとげとげがいっぱいになっていました。収穫後、水で洗うと「あれ?水で洗ったらチクチクしなくなったよ!」「さっきとかぶの色が全然違う!」「なんか光って見える!」「根っこの色ってこんな色なんだ!ピンクとか肌色みたい。」と、さらに気づきがいっぱい!!子ども達自身が違いに気づくこと、それを言葉にして伝えていること、何気ないことかもしれませんが、とても大事なことですよね。日々過ごしてきた中で自分の感じたことを伝えられること、それを友だちと共感、共有している姿にも嬉しく思いました。
収穫した喜びや発見したことを伝えたくて小さい組さんにも見せにいき、自分たちの言葉で伝える姿がありました。あひる組の子ども達は「あつみかぶだ!」と、ツンツンと触ってみたりにおいをかいでみたり、興味を持って見ていました。来年、再来年とこうやって続いていってほしいなぁと思うような場面でした。
今回は収穫しておしまいではありません!今年は温海の人なら誰でも食べたことがある、今が旬のあれを作ります!!給食の先生に細く切ってもらい、酢、砂糖、塩を袋に入れ、もみもみ…そうです!『あつみかぶの漬物』です!!調味料を入れるとどんどん色が変わっていき、子ども達が袋の上からもみもみしていくとさらに鮮やかなピンク色になっていきました。「すごいね!」「さっきよりきれいな色になってる!」「色が濃くなってきたね。」と、変化していく様子を見ながら漬物作りをすることができました。朝作った漬物は3時のおやつにおにぎりと一緒にいただきました。いざ実食!!「おいしい!」「からくない!」「ん!!すっぱい!」「…ちょっと苦手かも…。」「これ好き!」と、様々な感想が聞かれました。自分達で作ったあつみかぶの漬物はちょっぴり大人な味わいでした!
生きる力を育む活動の一つでもある、野菜を育てて食育へつなげていくことや地域の特産などを身近に感じられるものとして今年もあつみかぶの種をまき、お世話をし、収穫、そして漬物作り…と取り組んできました。昨年の経験をいかして、みんなで畑作りから始まり、その後の生長を見守り、発見したり違いに気づいたりすることができました。一年ごとに積み重なって子ども達の中にも残っていってほしいなと思っています。