マグロの解体ショー開催!!

 6月下旬。なんと、あつみ保育園に、マグロが来園!!今年度も、保護者の方、そして地元の漁師の方のご厚意で、マグロの解体ショーを開催することが出来ました。開催が決まってから、子どもたちも今日の日を楽しみにしてきました。主役は、庄徳丸の船長さんが、温海沖で獲った18キロのマグロです。そして、捌いてくださるのは、雅の料理長です。

 いよいよ、マグロが登場!18キロのマグロが、まな板上にのると、「おっきい!!」「わぁ、すごい!」という歓声に包まれました。子どもたちの心もからだも、準備は万端。解体ショー、スタートです!!

初めに、マグロの尻尾と頭が切り落とされました。普段見る事のない大きな包丁と、捌かれていくマグロ、そして音に、子どもたちも職員も、目・耳・心は釘付けです。

 大きなマグロが、どんどん捌かれていき、子どもたちにも馴染みのある「赤色」に。見覚えのある色や形になってくると、「知ってるよ」「マグロ好き」という声も、ちらほら聞こえてきました。また、『バキバキ』『がりがり』『めりめり』という音がするという声も、聞こえてきましたよ!

 そろそろ、感触も確かめたくなってきました!「触っても良いですか?」と聞くと、OKが!!

みんなで、間近で見て、触ってみよう★嗅いでみよう★

 においをかいで、「くさい」という子、「魚のにおいがする」という子、「良いにおい」という子、「生臭い」と表現した子もいました。一人一人、においの感じ方が違うことにも、気づきました。頭を触ると、手が黒くなること、目だまはぷにぷにしていて、気持ちいいことを発見。頭を覗くと、、、疑問が。

「マグロに歯はありますか?」と、質問が出ました。漁師の方が、マグロの口の中を、見せてくれましたよ。

覗き込んで見ると、マグロにも、歯がありました。小さいけれど、鋭い歯がたくさん生えています。漁師の方が、「歯に触ると指が切れることがあるから、気を付けて」と、教えてくれました。

次は、からだや骨の観察スタートです!

 背骨を見て、「恐竜の骨みたい」という声も、聞こえてきましたよ!確かに、恐竜の化石と似ている!!他にも、背骨の真ん中に、ゼリーのようなものを見つけ、触ってみると、ぷにぷにしたもの発見!気持ち良くて、思わず笑顔で何度の触っていました。

 捌くのが、ひと段落すると、お待ちかねの質問タイム!!子どもたちから、たくさんの疑問が出てきました。

①今日のマグロはどこで獲れたのですか?

「温海の沖、船で1時間半くらいのところ。マグロ漁では、遠い所では5時間かかる場所で漁をすることもある」

②どうやって、マグロを獲るの?」

「はえなわ漁といって、長い糸に針を120本つけて、それを海に流して獲る。エサはイカ。一つの縄に、何匹もマグロがかかるときもある」

③マグロに心臓はありますか?

「今日はすでに取ってしまって、見られないが、心臓はある。野球ボールくらいの大きさ。」

④マグロに、血はありますか?

「ある。今日のマグロは、獲ってから、漁師が血抜きをしているので、血が少ない。」

⑤マグロに、鼻はありますか?

「ない。しかし、鼻のような穴はある」

⑥マグロのからだは、どうして赤いの?

「マグロは寝ない。泳ぐのをやめると、死んでしまう。たくさん泳ぐためには、酸素が必要で、その酸素をからだに運ぶ役目をするのが、赤い色をしている。そのため、身が赤い」

⑦今日のマグロの頭はどうなるの?

「食べます。目玉が、いちばんおいしい!」

マグロのことを知れば知るほど面白く、聞きたいことがどんどんあふれてくる子どもたちに、一つ一つ丁寧に答えてくださいました。ありがとうございました!!

 マグロの解体ショーという、貴重な体験を通して、温海の自然・海を知り、感じることができました。このような貴重な体験ができるのも、地域とのつながり、人とのつながりがあってこそです。感謝申し上げます。温海のステキなところを、子どもたちと一緒に見つけ、地域、保護者の皆様と共有し、発信していきたいなと思います。

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