令和7年度 2園年長児交流保育1回目 ~温海町森林組合見学・釘打ち体験~

 今年度も、あつみ福祉会年長児交流保育がスタートしました。『生きる力を育む教育』の一つとして行われている活動です。昨年から、あつみ保育園と鼠ヶ関保育園それぞれを会場として、活動を体験することになりました。今年の1回目の会場は…あつみ保育園!!鼠ヶ関保育園の年長児と一緒に、”温海町森林組合”見学と釘打ち体験です。

 9時15分。あつみ保育園に、鼠ヶ関保育園の年長児が来園です。「おはようございます!」と、元気な声が響きます。初めて会う2園の年長児。どちらも、なんだかドキドキが、聞こえてきそうな緊張した表情です。まずは、始まりの会。みんなで、丸くなって座ります。まずは、自己紹介。自分の名前を言ったら、次のお友だちにタッチをして、つなぎます。自己紹介が終わったら、今日の活動の説明です。あつみ保育園では、森林組合の方から、あつみ杉のお話はしてもらいましたが、森林組合見学は初!!鼠ヶ関保育園の年長さんと同じくらい、楽しみにしてきました。初めてのお友だちとの出会いのドキドキと、これから体験することへの楽しみのドキドキを胸に、いざ出発です‼ 

”楽しむぞぉー! おぉぉぉ!!”

 バスに乗り込み、温海町森林組合に向けて出発です。森林組合までの間にも、”あつみ杉”は、あちこちに見えています。あつみ保育園の年長さんが、「あつみ杉はあれだよ」と教えてくれます。「どれどれ?」と、探しているうちに、あっという間に、到着です。さぁ、温海町森林組合では、どんな出会いがあるのでしょうか?

 最初に、あつみ杉で作られた建物に入りました。今日は3名の森林組合の先生に、ご挨拶。その後、”あつみ杉”のお話を聞きました。

 

 ふむふむ。あつみ杉は、温海で育った杉だから、あつみ杉ということや、あつみ杉の特徴やどこに使われているのかなどを教えてもらいました。写真にもある、”のことを考えることは、をかんがえる、地域のことを考えること”という言葉に、ということは、を考えることにもつながっている…これは、あつみ保育園、鼠ヶ関保育園どちらの活動にもつながっている!!素敵なお話を聞かせて頂きました。お話の後は、木を切る道具『チェーンソー』を持つ体験をさせてもらいました。

  チェーンソーを、子どもたちは「重い」「おっとっと」「持てた!」「思ってたより、軽い」など、それぞれの感じ方で、持っていました。実際に持ってみると、子どもたちが一人で持つのは、なかなか大変な重さでしたよ。軽々と持ち上げる子もいたのは、びっくりです!あの重いチェーンソーで、木を切るのは、かなり大変な作業だということもわかりました。

 次に、外に出て、工場見学です。外に出ると、あつみ杉のいい匂いが広がっています。板状に加工されたあつみ杉がたくさん並んでいました。早速、匂いをかいだり、触ってみたりと、好奇心がとまりません。

 もう少し進むと、そこには…

 あつみ杉がたくさん!!皮をめくってみたり、年輪を数えてみたりが始まり、「1・2・3・4・5・・・」と数えると、40~50歳くらいの杉を見つけました!数え始めると、楽しくて止まりませんが、、、次へ出発です!

 次は、杉を切って加工する機械を見ました。

 機械に、どんどん杉が吸い込まれていき、皮が削られ、板状に切られていきます。大きな音が響き、思わず耳を塞ぐ子もいました。板状になった杉は、さっきと触ったところが違うので、つるつるしていました。木くずもついていて、集めてお山にしたり、匂いを嗅いだりと、違いをたのしみました。

 次に向かったのは、木くずの集まる場所です。

 ここは、同じ木なのに、さっきまでとちょっと違うにおいがしました。固い地面に木くずを敷いて歩くと、柔らかく、ふわふわしました。高く積み重なった山を登ろうとしますが、柔らかくて、足が埋もれ、崩れてきて、大変でした。木くずは、週に3回ほど、大きなトラックに積まれ、出荷されるそうです。そして、燃やされ、エネルギーになることも教えてもらいました!

 いよいよ、釘打ち体験の時間です!まずは、先生に・釘の持ち方・金槌の使いかた・釘打ちの順で、教えてもらいました。

それでは、お待ちかね!釘打ちスタートです!

 木をおさえて、お友だちの釘打ちのお手伝いをしたり、上手に打てたら、一緒に喜んだり、応援したりと、釘を打つ音と、子どもたちの素敵な声が響いた時間になりました。

 温海森林組合での見学と体験は、これで終わりです。釘打ちをした木や、木っ端などのたくさんのお土産もいただきました。

 今日、たくさんお世話になった森林組合の先生に、感謝の気持ちを伝え、あつみ保育園に帰ってきました。

 最後は、感情カードを使っての振り返りです。さぁ、みんなの今の気持ちは?

 今、感じていることや、森林組合での体験を通して感じたことを、言葉とカードで伝えあいました。朝、登園してすぐの気持ちはどれだったのか?、変化はあったのか?も、話しました。始まりの会では、緊張した表情や声でしたが、振り返りには、堂々と発表し、和らいだ表情が多く見られ、今日が、子どもにとってどんな活動になったのか、伝わってきました。

 最後は、もう一度丸くなって、手をつなぎます。また次に会う日を楽しみに、さようならをしました。名残惜しそうに、タッチする子どもたちでした。

 

 今年度、1回目の交流保育は、あつみ保育園での活動を一緒に体験しました。今日体験した、釘打ちで、それぞれの園で何か製作するのもいいかもしれませんね。温海町森林組合のみなさん、貴重な時間と体験をありがとうございました。

 あつみ杉の学びから、木だけではなく、海にもつながっていることも学びました。あつみ保育園の活動と、鼠ヶ関保育園の活動はつながっていることも知りました。次の会場は、鼠ヶ関保育園。どんな活動のつながりを見つけることができるのか、楽しみです♪

 

 

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